ファクタリングの種類|2社間・3社間の違いと特徴をわかりやすく解説

はじめに

「ファクタリングには種類があるの?」
「2社間・3社間ってどう違うの?」

ファクタリングを検討している方にとって、最初のハードルがこの“種類”の違いです。この記事では、ファクタリングの2つの基本形「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の違いと、それぞれの特徴・向いているケースをわかりやすく解説します。


ファクタリングとは?

ファクタリングとは、売掛金(請求書)をファクタリング会社に売却し、早期に現金化する資金調達方法です。
借金ではなく、返済義務もありません。


ファクタリングの2つの種類とは?

ファクタリングには主に以下の2つの形態があります:

  • 2社間ファクタリング:自社とファクタリング会社の2者だけで完結
  • 3社間ファクタリング:売掛先も交えて、3者で契約する形式

それぞれ詳しく見ていきましょう。


1. 2社間ファクタリングとは?

特徴

  • 売掛先に知られずに売掛金を現金化できる
  • 自社(利用者)とファクタリング会社だけで契約
  • 売掛先から入金された売掛金を、自社がいったん受け取り、ファクタリング会社に支払う仕組み

メリット

✅ 売掛先に知られずに使える(秘密保持)
✅ スピードが早く、最短即日入金も可能
✅ 手続きがシンプル

デメリット

❌ 手数料が高め(10〜30%が相場)
❌ 売掛金の管理責任が残る(自社が回収して支払う)
❌ 悪徳業者が紛れていることもある

向いているケース

  • 売掛先に知られたくない場合
  • とにかくスピード重視で資金化したい
  • 小規模・個人事業主でも利用しやすい

2. 3社間ファクタリングとは?

特徴

  • 売掛先、ファクタリング会社、自社の3者で契約
  • 売掛金の支払いを、売掛先が直接ファクタリング会社に行う
  • 売掛先の承諾が必要になる

メリット

✅ 手数料が安い(1〜10%程度が相場)
✅ 入金の透明性があり、リスクが低い
✅ 大口・長期の契約に向いている

デメリット

❌ 売掛先に通知・同意が必要(関係性によっては難しい)
❌ 手続きに時間がかかる(1週間〜)
❌ 断られることもある(取引先が承諾しない場合)

向いているケース

  • 売掛先との関係が良好・開示OKな場合
  • 安い手数料で調達したい
  • 大企業や医療機関、公共事業など信頼性が高い業種

比較表:2社間 vs 3社間ファクタリング

項目2社間ファクタリング3社間ファクタリング
関係者利用者とファクタリング会社利用者・ファクタリング会社・売掛先
売掛先への通知不要(秘密で進められる)必須(同意が必要)
手数料の相場高い(10〜30%)低い(1〜10%)
資金化のスピード早い(即日〜)やや遅い(1週間前後)
審査・手続き簡易複雑
向いている企業規模小規模・中小企業・個人事業主中堅〜大企業・公共関連

どちらを選ぶべきか?

選ぶ基準は以下の通りです:

  • スピードと秘密保持を優先2社間ファクタリング
  • コストを抑えたい・売掛先に通知しても問題ない3社間ファクタリング

よくある質問(FAQ)

Q. どちらが信用面で有利ですか?
→ 3社間は売掛先も関与するため、信頼性は高いです。金融機関への印象も良い傾向にあります。

Q. 途中で2社間→3社間に切り替えることはできますか?
→ 業者によっては可能です。継続利用前提で相談しましょう。

Q. 売掛先が個人やフリーランスでも使えますか?
→ 審査対象になるため、支払い能力が不明確な相手だと断られる可能性があります。


まとめ

ファクタリングには「2社間」と「3社間」の2種類があり、それぞれにスピード・コスト・透明性の違いがあります。どちらを選ぶかは、資金調達の目的や売掛先との関係性次第です。

大切なのは、自社の状況に合った仕組みを選び、信頼できるファクタリング会社を見つけること。正しく使えば、資金繰りの強い味方になります。

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